« 風致保存会寄付 | トップページ | 鎌倉秋の花 2010年9月29日現在 »

2010年9月30日 (木)

鎌倉ごみ問題-3-環境について

山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設の建設にあたっては多くの疑問点があります。

今日は、環境の面から考えてどうなのか?という事を考えます。

注:この施設は生ごみのみを処理する施設です。

Photo_2


★環境面で建設を推奨する人達の主張

・ごみは燃やして処理するのは環境に良くないのでやめるべきである。

・この施設はカーボンニュートラルなので、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量であるので環境にやさしい。

・生ごみから発電できて利用できるので、リサイクルの面からもいい施設である。


注:カーボンニュートラルは植物の栽培、伐採、製造、輸送、処理の過程で少しでも化石燃料を使えば排出量が上回ってしまいニュートラルではなくなります。


★私の疑問点

・植物の製造から処理の過程まで含めると、化石燃料を大量に使用するのでカーボンニュートラルではない。

・施設を建設するのに大量のCO2を排出する。

・施設を維持管理してゆくのにもCO2を排出する。

・生ごみを新たに別収集するので、パッカー車が走り回り大量のCO2を排出する。

・残渣が大量に出るので、それをまた燃やして処理しなければならないので大量のCO2を排出する。

・発電量はごくわずかで、山崎浄化センターの電気代の30~50%程度しかまかなえない。そもそもこの施設を作らなければ発生しない電気である。

・景観の面から見てもあまりいいものではない。

硫化水素などのガスが出る事が大変懸念される。

・この技術は新しいものではなく、かなり以前からあるが、あまり活用されていないのはまだ未成熟な技術だからではないか?

・鎌倉市規模での施設の事例がない。

・1ヶ所で集中して処理する施設なので、問題が起きた時に対処ができない。

・他市で色々な事例があり、他の方法があるのに、なぜ他の方法が検討されていないのかわからない。


Photo


★先日の観光厚生常任委員会で以下の事をお聞きしました。

そもそも、カーボンニュートラルという考え方は、化石燃料を使わなければ燃やしてもCO2はニュートラルなので、どちらでも同じではないのか?
↓↓↓
回答は、同じという事でした。
?????同じなら燃やしてもいいのでは?

では、現状でやっている焼却と、この施設の方法と、他の堆肥化などの方法と、CO2の排出量を比較した場合、同条件での排出量はどのような数字になっているのか?
↓↓↓
回答は、きちんとした数字が今示せないので後日きちんとした数字を出してお答えします。


まったくいい加減です。

きちんと検証しないで環境にいいと言っています。

約2/3の議員さんも建設賛成と言われていますので、是非調べていただいて、本当に環境にいいかどうか、納得できるように市民の皆様に説明していただきたいと思います。

このあたりを聞いている、先日の観光厚生常任委員会での私の質問は こちら で録画中継がみられます。 

特に、陳情第16号の所をご覧下さい。

あと、陳情第18号の、市民みんなで努力してごみを減らす努力をして「ゼロ・ウェイストかまくら」方針を促進させることについての陳情が不採択となりました。継続審査にもなりませんでした。
これは考えられない事です。
行政が掲げている基本理念・基本方針、そしてそれを促進させてほしいと言う市民の意見を否決したのです。
この事は議会の見識が問われます。是非、注目していただきたいと思います。
この件につきましては、先日のブログ でも書かせていただきましたのでそちらをご覧下さい。

2


★考えてもらいたい事それはライフスタイルを見直す事

私は1年半飛騨の過疎の村に住んでいましたが、そこで多くの事を学びました。
今、ゴミの問題を始め鎌倉で起きている多くの問題はその村には存在しません。
それはなぜか?と言うと、彼らはライフスタイルがちがうからです。
生活に必要なあらゆる事は自分達ですべてこなせるたくましさがあります。
そして皆で考え、皆で助け合って生活しています。
環境保護をする活動も彼らは日常の生活の中であたりまえのように日々行なっています。
それらは別になにか特別に考えて始めた事ではなく、先祖代々受け継がれてきた生活をそのまま続けているだけなんです。
ライフスタイルを見直す事は特別になにか考えなくてもできるんです。我々の祖先の日本人が普通にしてきた暮らし方に、少しだけ時計を戻すだけでいいのです。それで多くの事が解決できると私は思います。

ごみの処理ができなくなるので新しい施設を建設すると言うのは、対処療法で根本治療ではありません。
根本治療を今ここでしないと、永久にごみ処理の問題は解決できないと思います。
大量生産、大量消費、大量廃棄のライフスタイルを見直し、持続可能な社会を皆で協力して作ってゆく必要があると思います。

この事業は子どもたちの未来につけをまわしてやる事業です。皆様良くこの事を考えていただきたいと思います。


8kaizouzi8


新たなごみ処理方策について←鎌倉市ホームページPDFで見られます。

鎌倉ごみ問題-1-山崎バイオマスエネルギー回収施設懸念事項

鎌倉ごみ問題-2-陳情審査

鎌倉ごみ問題-3-環境について

鎌倉ごみ問題-4-山崎バイオマスエネルギー回収施設賛成派決議文

鎌倉ごみ問題-5-CO2の排出量

鎌倉ごみ問題-6-鎌倉市ごみ事情

鎌倉ごみ問題-7-山崎バイオマスエネルギー回収施設どんな施設?

鎌倉ごみ問題-8-山崎バイオマスエネルギー回収施設建設反対の理由

鎌倉市ごみ問題-9-山崎バイオマスエネルギー回収施設代替案は?

鎌倉ごみ問題-10-リデュースNo1松山市を見習うべき!

鎌倉市ごみ問題-11-松尾市長代替案発表

鎌倉市ごみ問題-12-バイオマス事業で効果ゼロ、総務省が改善勧告

鎌倉市ごみ問題-13-鎌倉市議会観光厚生常任委員会生ごみ処理機についてのアンケート結果


鎌倉市役所で第三土曜日開催中!「物々交換市 くるくる

葉山町「ごみっぺらし通信


鎌倉市議会議員☆長嶋たつひろWeb


魔法のコンポスト「バクテリアdeキエーロ」 NHKニュースおはよう日本動画


« 風致保存会寄付 | トップページ | 鎌倉秋の花 2010年9月29日現在 »

鎌倉ごみ問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 風致保存会寄付 | トップページ | 鎌倉秋の花 2010年9月29日現在 »