鎌倉ごみ問題-6-鎌倉市ごみ事情
市民の皆様からごみ問題でもめてるよだけど、「市長はぜ一人で反対しているの?」良く分からない、とご指摘をいただきます。
今週はその辺をわかり易く整理して掲載したいと思います。
まず第1回は鎌倉市のごみ事情から。
◆鎌倉市ごみ事情
・「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現を目指している。
・鎌倉市ごみ総量は約8万1千t。
→このうち家庭系が約5万6千t、事業系が約2万5千t。
・ごみの総量は減っておらず、10年間ほぼ横ばい→各市は減少傾向にある。
・焼却ごみは約4万t(名越、今泉2ヶ所で焼却)。
→このうち家庭系が約2万6千t、事業系が約1万4千t。残渣4,669t。
・リサイクル率は47.8%で5年連続リサイクル率1位(人口10万~50万の都市)。
・家庭系燃やすごみに含まれる資源化可能なごみ量は約9,540 トン(平成17年度)。
・リサイクルされているがリデュースがされていない→237自治体中157位。
・人口一人当たりのごみ処理にかかる経費が、鎌倉市は19,886円で神奈川県下ワ―スト3位(神奈川県平均11,954円)。
・経費のうち人件費が、鎌倉市は9,343円で神奈川県下ワースト2位(神奈川県平均5,916円)。
・今泉焼却炉は地域住民との約束で閉鎖する予定 (約1万t処理)。
・名越焼却炉は老朽化しているので延命化予定(約3万t処理)。
地域住民との約束で大船など他地区のごみは持ち込まない事になっている?
・今泉閉鎖にともない1万トンのごみの処理をどうするかが課題となっている。
・4万トンの燃やすごみのうちの1万6トンが生ごみなので、それをさらに分別収集して、山崎浄化センターに建設を予定している、バイオマスエネルギー回収施設で1万3千トン処理する計画で進んでいた。
・松尾市長はこの計画を一から見直すと選挙の公約に掲げて当選した。
市議会では建設に対して、賛成と反対は以下の通り。
*建設賛成派20名。敬称略。
赤松正博、吉岡和江、小田嶋敏浩、高野洋一(日本共産党鎌倉市議会議員団)
伊東正博、前川綾子、池田実、渡邊昌一郎(鎌倉みらい)
石川寿美、三宅真里、太田治代、石川敦子(神奈川ネットワーク運動・鎌倉)
大石和久、納所輝次、西岡幸子(公明党鎌倉市議会議員団)
中村聡一郎、久坂くにえ(新・かまくら民主の会)
千一、山田直人(無所属)、中澤克之(自民党)
*建設反対派8名。敬称略。
松中健治(無所属)、渡辺隆(みんなの党)
岡田和則、早稲田夕季、飯野眞毅(民主党鎌倉市議会議員団)
髙橋浩司、長嶋竜弘、安川健人(鎌倉無所属の会)
・CO2の排出量は廃プラスチック燃焼によるものが膨大でここの改善が重要。
・廃プラスチックは化石燃料由来の物なのでカーボンニュートラルが適用されないので、それ自体が燃焼する事による二酸化炭素排出量を算出する。↓↓↓
今泉CO2排出量(kg-co2/年) 施設 938,748 収集車66,180 廃プラ1,789,480
名越CO2排出量(kg-co2/年) 施設3,111,436 収集車99,834 廃プラ4,767,455
廃プラスチックの処理でCO2が多く出ています。CO2の削減は生ごみではなく、廃プラスチック処理改善が最重要課題。マテリアル&ケミカルリサイクルを進めつつ、サーマルリサイクル(熱回収)に向いた次世代型の焼却炉導入が効果的。
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鎌倉ごみ問題-1-山崎バイオマスエネルギー回収施設懸念事項
鎌倉ごみ問題-2-陳情審査
鎌倉ごみ問題-3-環境について
鎌倉ごみ問題-4-山崎バイオマスエネルギー回収施設賛成派決議文
鎌倉ごみ問題-5-CO2の排出量
鎌倉ごみ問題-6-鎌倉市ごみ事情
鎌倉ごみ問題-7-山崎バイオマスエネルギー回収施設どんな施設?
鎌倉ごみ問題-8-山崎バイオマスエネルギー回収施設建設反対の理由
鎌倉市ごみ問題-9-山崎バイオマスエネルギー回収施設代替案は?
鎌倉ごみ問題-10-リデュースNo1松山市を見習うべき!
鎌倉市ごみ問題-11-松尾市長代替案発表
鎌倉市ごみ問題-12-バイオマス事業で効果ゼロ、総務省が改善勧告
鎌倉市ごみ問題-13-鎌倉市議会観光厚生常任委員会生ごみ処理機についてのアンケート結果
鎌倉市役所で第三土曜日開催中!「物々交換市 くるくる」
葉山町「ごみっぺらし通信」
鎌倉市議会「生ゴミ処理機についてのアンケート調査」
魔法のコンポスト「バクテリアdeキエーロ」 NHKニュースおはよう日本動画
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