鎌倉ごみ問題-9-山崎バイオマスエネルギー回収施設代替案は?
★施設を作る・・・
施設を建設して処理をするのは、環境汚染と借金を次世代に引き継ぐ事になる。
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施設を建てるのは対処療法で根本治療ではありません。
→(c) 後始末に必至参照
ごみのリデュースを行う必要性が薄くなります。
→(c-2) 悪循環へ参照
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負担が増えます。特に生ごみを自家処理しているご家庭にとっては、お金の負担だけさせられる。
★施設を作らない・・・
ゼロウエイストに向かいリデュースを促進させる事つまりゴミを出さなくする事が最も重要。
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コスト削減ができる。排出者責任が明確になる。環境が守られる
→(b) 出しっぱなし参照
リスク回避ができる。→(d)事故が起きやすい参照
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次世代に、綺麗な空気、おいしい水、豊かな大地を継承します。
★グリーンピースジャパンHPより引用 http://www.greenpeace.or.jp/campaign/toxics/zerowaste/
「ゼロ・ウェイスト」は、でてきてしまったごみを「燃やす」「埋め立てる」「なんでもリサイクル」ではなくて、 「そもそもごみを発生させないようにする」 という考え方です。
(a)ごみが減らない
「リサイクル」が盛んに叫ばれてきたこの10年ですが、ごみの発生を抑えることは行われてきませんでした。その結果、いまでも「処理中心」の対処療法が行われ続けています。
(c-2) 悪循環へ
処理施設にお金をかけるほど、それに見合う量のごみ処理を一定期間続けなければいけないという悪循環を引き起こし、ごみの発生抑制を行うことができなくなるという矛盾におちいります。また、安易に処分できる施設を作ることで、ごみの発生抑制を行う必要性が薄くなり、問題の根本的解決は、環境汚染と共に次世代に持ち越されてしまいます。
(d)事故が起きやすい
焼却施設などで事故、故障が頻繁に起こっています。ごみという質・量とともに一定ではないものを扱わなければいけない施設は、大変コントロールが難しいのです。
(a) 作りっぱなし(生産者)
製品がごみになったときまで生産者が責任を負うという 拡大生産者責任の考え方がまだまだ徹底されておらず、ごみは自治体が税金で処分することになっています。そのため使い捨てのものを作っても有害物質を含んでも自治体が処分してくれるから、生産者は関係ないという作りっぱなしが許されています。
(b) 出しっぱなし(消費者)
現状では「ごみを排出する人が、その量に応じて責任をとる」というごみの排出者責任が徹底されておらず、ごみは自治体が税金で処分することになっています。そのため、ごみをあまり出さない人でも、ごみを出す人でも同じ額のお金を払っていたり、「ごみを出しても税金で処分してくれるから大丈夫」という「出しっぱなし」が許されていたりします。
(c) 後始末に必至(行政)
殆どの地方自治体の政策は「ごみ行政=どのごみ処理施設をいつ、どこに建てるのか」となってしまっています。つまり、根本的な問題解決につながらない、応急措置的なごみの後始末だけに必死なのです。
◆代替案は? (あくまでも私が考えている案で、市の案ではありません)
◇代替案5ヶ条
・5R4Lに基づき活動をおこなうこと。
・産官学民観一体となって「地域共創」による活動をおこなうこと。
・排出責任の明確化をおこなうと共に、経済的なインセンティブを活用すること。
・特にリデュース、ロウコストに力点を置き活動をおこなうこと。
・不安定な社会情勢の中、不確定要素に対応できるような分散型のごみ処理の仕組みを構築すること。
◇5R・・・市民・事業主が実施すること
・Reduce(リデュース)発生抑制⇒ごみを出さないこと。
・Reuse(リユース)再使用⇒何度も使うこと。
・Refuse(リフューズ)断る⇒不要なものは買わない、貰わないこと。
・Recycle(リサイクル)再生利用⇒資源としてもう一度使うこと。
・Repair(リペアー)直す⇒修理して使うこと。
◇4L・・・行政が考えること
・Local(ローカル)地域主体。
・Low costト(ロウコスト)低コス。
・Low impact (ロウインパクト)低環境負荷。
・Low tech (ロウテク)最新技術によらない技術。
◇機械による処理 数字合計13,870t/年
・事業者に希望をつのり、消滅型生ごみ処理機又は堆肥型生ごみ処理機を設置して処理をおこなう。
→50kg/日タイプが100台普及した場合、5t/日。→1,825t/年。
・新たな安価で臭わないごみ処理機を普及させる(バクテリア消滅型、乾燥型)
→1台400g/日が1万台普及した場合、4t/日。→1,460t/年。
・地区別に消滅型大型生ごみ処理機を設置。週1回収集体制をとる。
→1.2t/日タイプ20台設置、24t/日→8,760t/年。 30台あると13,140t処理できる。
・自治会・町内会単位で希望をつのり、消滅型生ごみ処理機又は堆肥型生ごみ処理機を設置。
→50kg/日タイプが100台普及した場合、5t/日。→1,825t/年。
◇リデユース・リユース・リサイクルの促進、その他の方法による削減
~資源化可能な家庭系ごみ量は約9,540 トン(平成17年度)~
・削減の為の有料化検討→藤沢市18.2%削減。各市10~40%実績→○○○t/年削減。
生ごみを自己処理している場合は無料で収集する。税収を緑保全・道路補修などの目的に使う。
・13円/1kの収集料金を47円/1kに値上。資源物は無料回収。生ごみは処理機で処理→○○○t/年削減。
・事業系ごみの自区外処理も検討する→○○○t/年削減。
・生ごみ水切り大作戦の実施(生ごみは水分が80%、年1万6千t排出)→○○○t/年削減
・マイバック運動強化→オリジナルのかまくらマイバック普及促進→はちどりキャンペーンを参考に!
・シュレッダーごみをトイレットペーパーにする機械導入。
・市役所のゴミ削減→ゴミ削減委員会設立(各部長)→ペーパーレス、マイバック、マイはし、マイカップ。
・事業主にリデユースの協力を仰ぐ→食べ残しを出さない、割り箸・ストローは使わない、ペーパーレス。
・藤沢小学校ごみ堆肥化事業の活動を参考に、子供達の環境教育を行なう→○○t/年削減
・戸田市「生ごみで花いっぱいのまちづくり」を参考に「生ごみでササリンドウいっぱいのまちづくり」を展開。
・山梨のスーパーの取り組みを参考にゴミ削減のポイントカード発行。
・VD、カセット、CD-R等の回収BOXを行政施設に設置→逗子市で実施していますがAEDに交換できます。
・布団、おむつ、畳などあらたな資源化品目の検討。おむつは再生燃料化を検討→○○○t/年削減
・フリーマーケット開設→市役所本庁舎入口前広場などで週1回程度→○○○t/年削減。
・不用品交換コーナー設置→笛田リサイクルセンター中心にした行政施設に常設。
・リユース食器の貸し出しをおこなう→○○○t/年削減。
・粗大ごみのリサイクルを考え直す→○○○t/年削減。
◇焼却炉について
鎌倉市の現状から考えると焼却炉を持たないと言う選択は現状では難しいと思いますので、CO2削減の為、燃やすごみをリサイクルする為にも、マテリアルリサイクル(材料リサイクル)&ケミカルリサイクル(化学反応による組成変換)を進めつつ、サーマルリサイクル(熱回収)に向いた焼却炉導入が効果的と考えます。
→ストーカ式焼却炉(バーチカル炉) 、 熱分解ガス化溶融炉(サーモセレクト) など。
下記数値を見ていただければ分かる通り、廃プラスチックの処理でCO2が多く出ています。
CO2の削減は生ごみではなく、廃プラスチック処理改善が最重要課題だと考えます。
今泉CO2排出量(kg-co2/年) 施設 938,748 収集車66,180 廃プラ1,789,480
名越CO2排出量(kg-co2/年) 施設3,111,436 収集車99,834 廃プラ4,767,455
鎌倉ごみ問題-1-山崎バイオマスエネルギー回収施設懸念事項
鎌倉ごみ問題-2-陳情審査
鎌倉ごみ問題-3-環境について
鎌倉ごみ問題-4-山崎バイオマスエネルギー回収施設賛成派決議文
鎌倉ごみ問題-5-CO2の排出量
鎌倉ごみ問題-6-鎌倉市ごみ事情
鎌倉ごみ問題-7-山崎バイオマスエネルギー回収施設どんな施設?
鎌倉ごみ問題-8-山崎バイオマスエネルギー回収施設建設反対の理由
鎌倉市ごみ問題-9-山崎バイオマスエネルギー回収施設代替案は?
鎌倉ごみ問題-10-リデュースNo1松山市を見習うべき!
鎌倉市ごみ問題-11-松尾市長代替案発表
鎌倉市ごみ問題-12-バイオマス事業で効果ゼロ、総務省が改善勧告
鎌倉市ごみ問題-13-鎌倉市議会観光厚生常任委員会生ごみ処理機についてのアンケート結果
鎌倉市役所で第三土曜日開催中!「物々交換市 くるくる」
葉山町「ごみっぺらし通信」
鎌倉市議会「生ゴミ処理機についてのアンケート調査」
魔法のコンポスト「バクテリアdeキエーロ」 NHKニュースおはよう日本動画
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