◆公正・公平・透明な政治を実現する会鎌倉 代表質問
◆26年度予算に対する代表質問をさせていただきました
以下文章は41問の質問の前文原稿です。
詳細は2月19日の長嶋のブログに掲載しています!
http://kamakurasi.air-nifty.com/blog/2014/02/post-ac57.html
*「公正・公平・透明な政治を実現する会鎌倉」を代表し、
議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算、ほか諸議案に対し、代表質問を行います。
予算審議に向けて、2060年の鎌倉の町の姿がどうなっているか、考えてゆきたいと思います。
皆さんは今、日本と言う国の状況をどのように、認識されていますでしょうか?
次の世代に、今日と同じ明日が来る、と、約束する事ができるでしょうか?
その答えは、残念ながらノーと言わざるをえない、状況にあると思います。
皆さんは今いくら、ご自分が国の借金を背負っているか、ご存知でしょうか?
総務省によりますと 国の借金は、平成26年度末に最大で、1143兆円になります。
(国債が885兆円、借入金が59兆円、政府短期証券が198兆円・14年度末)
これを1月1日現在の総人口1億2722万人で単純に割ると、1人当り約900万円の借金です。
また平成25年度一般会計ベースで、日本の財政を家計にたとえると、借金はいくらになるのかの試算が、総務省のHPにございますが、仮に月収40万円とした場合、支出は79万円ですので、毎月39万円の借金をして生活している事になります。
こういった状況の中で、今後、人口減少・超高齢化の時代に突入してゆくわけですが、国立社会保障・人口問題研究所の、日本の将来推計人口によると、2060年に日本は、人口8,674万人、高齢化率39.9%となっています。 また、2013年の人口移動報告では、転出超過の県は38にのぼります。今後この傾向は加速し、人は首都圏に集中しだすので、首都圏以外の自治体は人口が大幅に減り、運営ができなくなる状況になるのは、もう目前に迫っているのです。
過去人類の歴史が証明したように、人口が大幅に減るような国は、滅ぶ可能性が極めて高いですが、日本はまさにその方向に、坂道を転げ落ちるように進んでいるのであります。
2060年いったい、何人の働き手が、1人の高齢者を支える社会となるのか、お分かりでしょうか?2000年には約3.9人で一人を支えていたものが、現在は約2.3人で一人、そして
2060年には1.3人で一人を支える事になります。
そうなると、社会保障・福祉、教育などの財源になる税金と、社会保険料を納める人が完全に不足するので、2060年、日本の社会保障制度、特に「国民皆保険・国民皆年金」体制、および教育システムは、このままでいったら崩壊するのは目に見えています。
また、経済活動に従事する人の数が大幅に減少しますので、それに伴い経済規模は縮小し、人口が減少した自治体では、生活必需品の購入ですら、容易にできなくなるわけです。
このように膨大な借金をかかえた日本。その中で、超高齢化・人口減少時代に突入してゆく今、これまでと同じ認識でいたら、地方都市は完全に生き残れなくなります。
夕張市長 鈴木直道さんが、1月21日の日本経済新聞の記事でこのように言われています。
膨大な赤字を抱えているという点では、夕張も日本全体も大して違わないはず。
なのになぜか私たちは、「日本」になるとおしりに火がつかない。
問題がないのではなく、気がついていないだけなのです。
お湯の温度が少しずつ上がっていくのに気がつかず、実はすごく熱くなっていて、気がついたらのぼせきっていた、ということでしかありません。
私も同じだった。 たまたま違う環境に行ったから気がついただけです。
では、鎌倉に目を向けてみましょう。
日本全体の課題でもある、人口減、少子高齢化、財政難という「課題3点セット」は、まだあまり数字で表にあらわれていませんが、お湯の温度は確実に上がっている状況だと思います。
相変らず、あれもやります、これもやります、とのやる事のオンパレードで、26年度は一般会計がついに600億円を越え膨れ上がっています。
この状況は先ほどお話した、日本の財政を家計にたとえた状態と同じ状況にあるのではないでしょうか?
それに対する言い訳は沢山いわれますが、いったい何時までその場しのぎの言い訳と、予算執行を続けるのでしょうか?
ここで目を覚まし、常識をくつがえすような改革を行なわなければ、未来に相当なツケを残す事になります。気がついたらのぼせきっていた、という事になるのは目に見えています。
常識を覆すような改革を行なうには「political will」、いわゆる政治的意思と決断がなければ、改革の成果は見えてきません。
しかし、市長だけが旗を振っていても常識を覆すような改革は進みません。
改革を進めるには、変化に対応できる質の高い、組織編成が必要不可欠です。
変化の激しい時代にあって質の高い組織を創ってゆくには、構造や業務の改善効率化をするのではなく、関係とプロセスの改善を考えてゆく必要があり、従来の権威主義的な「管理する組織」から、既存の考え方に縛られない、新しい考え方や問題解決の手法をたえず生成し、持続的に自己改革していく機能を備える組織が必要です。
こういったラーニング・オーガニゼーション等の考え方を取り入れた組織変革に取り組み、環境が変わっても結果を出し続けることのできる、変化に強い組織を作ってゆく事ができれば、超高齢化・人口減少時代に突入してゆく時代に、膨大な借金をかかえた日本の中でも、鎌倉は生き残ってゆけるのではないでしょうか?
先ほどのべました国の状況をみてもわかるとおり、常識をくつがえすような改革をしなければ、
鎌倉の街は生き残れなくなります。
是非ゆるぎない「political will」を持って、26年度は一歩進んでいただきたいと思います。
今ポイントを切り替えて、進む方向を変えなければ、手遅れになります。
2060年を見据えて、26年度は、常識をくつがえすような改革のスタートを切っていただく為、
市長の背中を押す意味を込めて、次の言葉をおくり、質問に入らせていただきます。
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションを言う
(アルベルト・アインシュタイン)
改革は内部からなるもので、
外部からもたらされるものではない。
法で美徳を制することはできない。
(エドワード・ギボン)
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