◆鎌倉市役所本庁舎深沢移転-① 議会全員協議会で報告
4月4日市議会全員協議会が開催されて「市役所本庁舎の整備について」の報告がありました。
何故、わざわざ不便な場所に移転するのか? 私の一番の疑問点です。
・本庁舎を「深沢」に移転へ 市長が議会報告/神奈川-毎日新聞←クリック
・「鎌倉市庁舎、深沢移転」へ 議会全員協議会で市長|カナロコ|神奈川←クリック
・鎌倉市/本庁舎整備に向けた取組←クリック
私、高野議員、納所議員、保坂議員、くりはら議員、が質疑をしました。
重要案件なのに相変わらず決まった一部の議員しか質問しません。与党議員は何時もの音無し。存在価値無し。
私は遠慮しながら一人で30分程度質疑。
○私は現状の中身や進め方では賛成はできません。
・ここが空いているからここにはめ込むと言った単純なパズルをはめ込むようなやり方はするべきではない。旧鎌倉、深沢、大船、腰越、海岸ゾーン、それぞれの街をどういう街づくりをしていくか考えた上で、必要な公共施設を配置していくべきである。
何処の街でもやっているような再開発の街づくりで、無機質な本庁舎を整備するような事で、鎌倉の街づくりはいいのでしょうか?
・本庁舎は一番使うのは当然ですが市の職員です、また外からの来庁舎がかなり多いのが実態です。市民の利用は支所でも賄える部分が多いと思われますが、実態は利用が今ひとつ少ない。この辺もなぜかを考えないとならない。
市の職員は当然ですが外からの来来庁者は支所と言う訳にはいきません。その辺りの視点も持って考えていかないといけないと思います。
例えば、
→旧鎌倉は歴史文化、教育、観光を考える街。
→深沢は平らな広い土地が残っているのだから公園散策やスポーツができる街。
→大船駅近隣は都会に通勤する現役世代が住みやすい街。
→腰越からの海ゾーンは海が好きな人たちが楽しめる街。
現在の本庁舎使えるまで使ってその後は木造でこう言うの建てたいですね→
🔻
・完全にプロダクトアウト「深沢」ありきで考えられており、市民合意が得られていない。
・交通が不便な地に移転するなら交通網の整備や道路拡張が必要であるがその担保が無い。
・新駅設置が前提でないと難しいが設置される見込みが薄い。
・特に1,000名近い職員の通勤の足を確保しなければならないが、現在のモノレールだけでは、三菱電機社員さん等の利用ですでに混雑しているので難しい。
・山崎浄化センター敷地内での新焼却施設建設の見込みが難しい中、候補地が深沢以外は考えにくいが、建設をどうするかの判断が降りていない。
・災害に強い場所と言う理由を強調していたが、柏尾川は豪雨で浸水、津波が遡上するので適地とは言い難い。
・移転後のコスト計算のシュミレーションがされていない(交通費の増額、面積拡大による管理コスト、その他)
→単純計算ではあるが、モノレール大船~深沢の定期代は年間約10万円。1,000人で1億円、50年で50億円となり、それなりに交通費増加する事になる。コストを考えたら大船駅横に設置するのが一番。
・2万5千平米~3万平米の敷地面性の必要性について根拠が良くわからない。
・部長の答弁で「コンパクトな市役所」と言う言葉が繰り返し出てきた。3万平米必要な理由の説明と矛盾している。
・AI、RPA、ブロックチエ―ンなどの技術革新で公務員の仕事の大改革がここ数年で発生する。それによる本庁舎の必要面積が間違いなく変化するので、現在の計画では適合しない。
・建設後50年は使用されるが、職員数や市民の来庁頻度などが右肩下がりになり、必要なスぺーズも減少していくはずであるが、そのシュミレーションがされていない。他の用途への柔軟な対応ができるようには考えられていない。無駄な建物を建てる事になりかねない。
・PPPと言う言葉も何度も出てきたが、具体的な形が全く見えてこない。私は大手と組んでSCとの複合施設にするなら、市民の皆様にとっては利便性が向上するし、施設の管理コストの削減が期待できるので深沢でも良いと思うが、具体像が全く見えない。
・鎌倉市の経営陣は自治体を経営すると言う視点を持っておらず、単体のパーツの議論ばかりしている。市庁舎についても単体でのコスト計算しかしていないが、収入を得る事も含めてトータルで考えて、顧客のサービスに反映させる事を考えるべきである。
↓
※対案は分散化方式
○顧客の利便性とサービス向上の為役所のパフォーマンスをどう上げるか?が大事な視点!
・1ヶ所に集約させると言うのはそもそも役人の都合でしかなく、市民や来庁者の都合を考えたものではない。超高齢化の中では分散化の方が市民にとっては都合が良いはず。
また、鎌倉の街はそもそも面積が狭く公共交通機関が発達している上に、人口分布も分散しているので、公共施設を集約する必要性があるかと言うのは疑問である。
コスト面ばかり考えて市民や来庁者の利便性が悪くなったら何もならない。コストの算出も様々なランニングコストを考えないのは行政の悪い癖。
様々な工夫と収入を得る事も全体的に考えてやれば経費は落とせるはずですが考えられているとは思えない。
また、合併した町を同じ考え方にはめ込むのもその町の成り立ちの歴史が違うのだから無理がある。観光や文化財関連の部署を深沢に移す事が正しいと言えるでしょうか?観光の消費額を上げるには視察需要の取り込みは重要です。鎌倉市は多数の視察が来られますが、深沢で視察対応やるのでしょうか?
また、行事、イベント、講演等様々な案件で鎌倉市を訪問される方々がいらっしゃいます。それらの対応全て深沢でやるのでしょうか?今の本庁舎にその機能を残す?二重行政ばかり増えるのでは?深沢の本庁舎坪数の根拠がどんどん狂ってきます
①本庁舎は現地に残す→延命化の後建て替え
(文化・教育・芸術・市民活動・観光商工拠点とする)
議会、文化・教育関連、観光・商工関連を残す。
図書館、生涯学習、市民活動センターなどの施設を入れる。
⤴️
その前に単純に現地建て替えのみもあります。
議会側駐車場に立体駐車場を建て➡️現在の駐車場に新しく建設すれば良い。
②大船駅東口5号地に総合庁舎設置
(外部接点を中心にして役所のパフォーマンス向上)
ストップしている大船駅前再開発事業を動かし、豊島区役所方式を取り入れ民間施設との複合ビルを建設。市の施設は3フロアー6,000平米程度は必要か?
本庁舎に残す部署以外をこちらに移す。
大船支所、玉縄支所は閉鎖して他の施設に転換(できれば市民用月極め駐車場、貸しオフィス、会議室など収入を得られる事をやるのが望ましい)
ルミネ窓口は閉鎖。
③現在の大船支所の建物を高層階で立て直し
玉縄支所は閉鎖して他の施設に転換(できれば市民用月極め駐車場、貸しオフィス、会議室など収入を得られる事をやるのが望ましい)
・深沢はウエルネスがコンセプト
グランド、プール、公園、保健医療福祉センターを整備をする。
健康福祉部をこちらに移転するかどうかは充分な検討が必要。
保険福祉センターに支所機能を移し現在の深沢支所は閉鎖。
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・鎌倉市役所本庁舎深沢移転-①全員協議会
↑議会への初めての報告。
・鎌倉市役所本庁舎深沢移転-⑦住民投票の会
↑話題になっている浸水想定の問題
↑住民投票の会集会の発言が問題に
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・ 関東大震災の鎌倉 ←クリック
各地域がどういう様子だったか詳細に掲載されています。
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