◆鎌倉ロードプライシングについての議員の質問に回答拒否!
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下記質問書に対して回答拒否の姿勢が示されたので、上記の文書質問で問い正したところ「委員会として対外的な質問に対しては回答できない」との答弁が返って来た。
議員の質問を「対外的」と言ったのは大問題である。
議員は有権者から選挙で選ばれた存在。私は6,198人から負託を受けて行政をチエックしている。
そして、非常勤特別職公務員である。
そして行政の予算や条例等の決定をする「議決機関」である。
この事について、強く抗議する!
↑抗議文
ロードプライシングはもう古いやり方。
私は「AIによる交通需要管理」でやるべきと提案しています。
→ こちら
平成31年1月27日
鎌倉市交通計画検討委員会・特別委員会
・学識経験者
日本大学理工学部 教授 岸井 隆幸 殿
埼玉大学大学院理工学研究科 教授 久保田 尚 殿
一橋大学大学院商学研究科 教授 根本 敏則 殿
上智大学法科大学院 教授 北村 喜宣 殿
神奈川大学経営学部 教授 青木 宗明 殿
・国土交通省
道路局 企画課 道路計画調整官 殿、道路局 路政課 企画専門官 殿
総合政策局 公共交通政策部 交通計画課 課長補佐 殿
・環境省 水・大気環境局 自動車環境対策課 課長補佐 殿
・警察庁 交通局 交通規制課 課長補佐 殿
・神奈川県
県土整備局 道路管理課 課長 殿、県土整備局 交通企画課 課長 殿、藤沢土木事務所 所長 殿
警察本部 交通部 交通規制課 都市交通対策室 室長殿
鎌倉市議会議員 長 嶋 竜 弘
(仮称)鎌倉ロードプライシングについて
記
鎌倉の観光客数は平成25年の2,308万人をピークに平成29年には2,042万人へと大幅に下落している。また人口減少、高齢化、車離れの傾向の中、交通量が増加するトレンドに無い事は明白である。更に「よこかんみなみ」の開通により、鎌倉の通過交通量が減少する事は容易に予想できる。そういった状況下では課金を予定しているエリアの今後交通量が増えるとは考えにくい。
ロードプライシングは過去の交通需要管理の方法であり、当市を始め日本国内で検討した地域があったのにもかかわらず、難しいので実施に至らなかった施策である。他の優先すべき方策が有るのに推し進めようとしている事は、その理由が不明瞭であると共に、鎌倉の現在の様々な街の状況をきちんと捉えておらず、鎌倉市及び近隣の住民の生活や事業者を無視して「鎌倉の街を実験台」にしようとしているようにしか残念ながら見えない。
交通需要マネジメントの社会実験は各所で行われきたが、国土交通省国土技術政策研究所によれば、本格導入にいたった事例は2%程度と成功事例はきわめて少ない。
長野の上高地は成功事例であるが、国立公園の一部で定住者はなく、観光事業者も限定的な季節営業しか行っておらず、鎌倉市とは前提条件が異なる。その他、吉野山交通需要マネジメントなどは成功した事例で有るが、当初のやり方が継続している状況には無い。
交通量は少ないが道路の交通容量が極めて低い事で渋滞する鎌倉市の現状を鑑みれば、交差点改良工事を実施する事で効果は充分に見込めると共に、ロードプライシングでは改善が見込めない、昨今非常に増加している平日の渋滞軽減にも寄与するものであると考えるが、なぜそれを実施しないで、様々問題点の多いロードプライシングをやろうとしているのかその理由が全く理解出来ない。
ロードプライシング実施は当市においては間違ったTDMの手法である。ロードプライシング実施の問題点は非常に多岐にわたるが、私の疑問点をピックアップして質問をさせて頂く。2019年度に実証実験、2020年度に本格実施と市長は断言しているので、スケジュールを考えたらクリアできる見込みが無いとダメな中身である。よって検討中と言う回答は受け付け無い。未来に責任を持った回答をお願いいたします。なお、内容は全て公開させて頂きます。
◆以下質問
1.2019年度に実証実験、2020年度に本格実施に向けてのスケジュールをお示し下さい。
2.関連条例及び関連予算の内容と議会への提案のスケジュールをお示し下さい。
3.法定外目的税と言う位置づけで良いのかお答えください。
4.コンジェスチョン・チャージであると言う位置づけで良いのかお答えください。
5.コードン課金と言う事で良いのかお答えください。
6.地方自治体が法定外目的税を新設、変更しようとする場合は、あらかじめ総務大臣に協議し、その同意を得なければならないとされる(地方税法731条2項)、その点はどうなっているのか?
7.「道路の無料公開原則」は、今日の道路特定財源の創設者でもある田中角榮元総理が昭和27年の立法審議でも度々語った大原則であるが、この事はどのように考えるのか。
8.道路特定財源が使われて整備された道路は、誰もが整備の為の費用を負担している訳で、道路無料公開原則に基づき無料で通行する権利があると考える。この点どのように解釈されているのか。
9.徴収方法の課題が有るがどのように捉えているのか。
10.課金ポイントは何処に何箇所設置するのか。
11.ETCでの課金でやると言う事で良いのか。その場合ETC設置の無い車両はどうするのか。
12.未払いの通行料は回収出来ないと思われるが、回収率の見込みはどの程度か。
13.未払いについては税負担の公平性の観点から問題が出てくるがどの様に考えているのか。
14.鎌倉市民は無料と市長は断言しているが、税負担の公平性の観点から問題では無いのか。
15.課金する必要のある程の激しい渋滞は年間何日発生していると考えているのか。
16.混雑していない日でも課金するのはおかしいのではないか。
17.激しい渋滞と言える日が年間十数日程度しか無い中で何故約120日も実施するのか。
18.観光客、通過交通、市民・事業者の正確な比率のデータを教えて下さい。
19.課金エリアに近隣から仕事及び買物や用事等日常生活の一貫で来られてまた帰る車と観光
で来訪した車の区別はデータとして把握できているのか。
20.観光客以外の比率が圧倒的に多いと思われるが、その通行を遮断する事になる。「道路の無料公開原則」の観点からどの様に考えているのか。
21.鎌倉市内の交通需要(交通量)は多い訳ではないと思うが如何か。
22.観光客の影響で渋滞している日は他の街や高速道路なども渋滞していると思われるが如何か。
23.課金エリアの道路の交通量は他の県道と比較して多く無いと思うが如何か。
24.課金エリアは外側にバイパスする道路が無いので、ロードプライシングを実施すると通過交通を遮断する事になる。この事は致命的な問題点であると思うが如何か。
25.混雑度の数値のデータは高い訳ではないがいかがか。
26.夕方から20時までの、134号線と県道21号線の大船に向かう方向、304号線の渋滞が激しい。これは日中各方面に向かった車が帰宅するのに集中して通る通過交通であるが、それがさらに混雑するのではないか。
27.社会情勢の変化などもあり車の台数が減少するトレンドでは無いのか?
(よこかんみなみ開通、人口現象少子高齢化、若者の車離れ、ガソリン価格上昇傾向、災害多発による外出動向の変化、自動運転の普及)
28.昨今は土日祝日の方が車の少ない日がかなりあるがデータをどの様に捉えて検証されているのか(12月、1月中旬〜3月中旬のデータを抽出すればわかる話、12月28(金)、1月4日(金)とクリスマス連休以外の12月土日、1月19日以降の土日を比較すればわかる)
29.月初・月末、御当日の平日等の方が渋滞が激しい現状があるが、それは通過交通が多い証明である。圏央道開通以降この傾向が顕著である事を理解されているのか。
30.交通容量が低く交差点の処理能力が低いから渋滞するのではないのか。
31.交差点需要率の改善が必要なのではないのか。
32.八幡宮前、長谷観音前、下馬の各交差点、及び小袋谷踏切立体交差の工事を実施すれば大幅に改善されるのでそれを実施する事がまず優先的にやるべき事では無いのか。
33.上記質問をすると地権者の話を持ち出して難しいと言うが、ロードプライシング実施の為の課題解決はそんなに簡単なのか。
34.生活道路への車の増加を招く事は確実であるが、 この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします。(例:鎌倉山から七里ヶ浜住宅地に下りる一方通行、鎌倉高校前ー七里ヶ浜ー稲村ヶ崎ー極楽寺ー坂ノ下等)
35.134号、県道304号線がさらなる渋滞を招く事は確実と思われるが、 この事について検証された内容と、見解、対応策をお示し下さい。
36.課金開始前・開始後の時間帯、前日・翌日は逆に渋滞が増加すると思われるが、この事について検証された内容と、見解、対応策をお示し下さい。
37.江ノ電も大混雑で乗車もままならず代替え交通機関も不安定な状況であるがどう対応するのか(長谷から先の海岸線はバス便も無く134号はさらなる渋滞が見込まれる)
38.ロードプライシング導入は鎌倉市の経済状況に大きな打撃を与えかねない施策です。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします。
39.観光客数が減少する事は明らかです。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします。
また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
40.市内のあらゆる販売・飲食業の営業が大きな影響を受けると思われます。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします
また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
41.特に駐車場事業者、ガソリンスタンド、等車関係事業者は存続の危機に直面します。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします。
また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
42.各事業者が経営破たんしたらその責任はどう取るのか。
これは死活問題です。責任ある回答を求めます。
43.三浦半島とDMOの取り組みをしていくのに交通を遮断してどうやって誘致するのか。
44.観光だけではなく、お墓参り、冠婚葬祭、イベント、視察などにも影響が出る。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします
また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
45.会社は顧客が来にくくなるので課金エリア外に移転する会社が出てくる。この事について検証された内容と見解をお願いいたします。また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
46.特積トラック業者、区域トラック業者の受ける影響は物流事業者間での問題構造認識の違いがあり難しい課題であり、東京都の実施の障壁になった経過がある。
この事について、検証された内容と、見解をお願いいたします。
また関連企業・団体とはどう言う協議をしているのか。
47.周辺の地域の広域に影響が出る。特に湘南、三浦半島、横浜南部地域など影響を受ける自治体とはどう言う協議をしているのか。
48.近隣自治体の住民とはどう言う協議をしているのか。
49.近隣住民から見たら地域エゴではないのか。
50.鎌倉市民を含めて近隣市町の住民は、ロードプライシング実施するなら移住すると考える方は少なからず出てくる。その事についてどの様に考えられているのか。
51.逗子、葉山、藤沢、横浜の住民の皆様が買い物や用事等で鎌倉に来る時は千円払わなければならなくなる。この事は生活圏への侵害であり大問題であるがどの様に考えるか。
52.例えばハイランド住宅地は市の境界線があるが、道路を隔てた隣の家の方は無料なのに逗子市民は千円払わなければならない。この事について公平性の問題があるがどの様に考えているのか。
53.病院、銀行、郵便局、美容院、通勤、通学等、近隣市町住民の生活圏を分断する事になる。この事についてどのように考えているのか。
54.近隣市タクシーは千円払う事になる。藤沢の住民が自宅に呼ぶ場合、藤沢のタクシーでは無く鎌倉のタクシーを利用する事が想定される。この事は営業妨害であるがどの様に考えているのか。
55.ただでさえ渋滞している逗子の駅前の渋滞など、近隣地域の渋滞が更にひどくなる可能性が高いがどの様に考えているのか。
56.逗子市民から出された陳情書が12月議会で全会一致で採択されている。この事はどの様に考えられていてどの様に対応して頂けるのか。
57.当市はSDGs未来都市に選定されている。ロードプライシング実施は「誰も置き去りにしない」と言う言葉に大きく反する行為ではないのか。
58.市長と商工会議所役員・議員の意見交換会で、参加者全員が賛成しかねるとの意思表示をしたとの事ですがこの事をどう受け止めていてどう考えているのか。
59.村岡新駅とロードプライシングの関係はどのように考えているのか。
60.課金による収入はすべて鎌倉市の歳入として入るのか。
○下記は神奈川県データ(27年度道路交通センサス)より抽出したデータ
・七里ガ浜東2丁目2-3👉2012年24,044台→2015年21,833台→減少
・鵠沼海岸1-11-19👉2012年32,613台→2015年34,554台→増加 (マクドナルド前)
・片瀬海岸1-7-7👉2012年23,904台→2015年23,880台→変わらず(市境)
・雪ノ下2-8-9👉2012年12,576台→2015年9,508台→減少
・大船4-18-4👉2012年13,409台→2015年12,100台→減少
・常盤383👉2012年20,28台→2015年17,948台→減少
・十二所72-8👉2012年15,574台→2015年11,865台→減少
・大町5-12-9👉2012年13,064台→10,757台→減少
・腰越4-8-1👉2012年10,443台→2015年8,986台→減少
・岩瀬1420👉2012年23,093台→25,159台→増加
○下記は私が渋滞する日を予測してその日がどうだったかを示したもの
旧鎌倉中心部を足でかせいで実際に渋滞状況を調査したものである。
1月7日◎、2月11日✖️、GW(5月3日△、5月4日 ◎、5月5日○
6月2日〜3日◎、6月9日~10日○、6月16~17日▲、7月15日✖️、8月13日◎
8月14日▼、9月16日○、9月23日○、10月7日△、11月24日△、12月23日▲
上記データや交通政策課で出している連休の渋滞情報等のデータから、鎌倉の渋滞は時
間帯や曜日、混むポイントが変化している事を理解していただけるでしょうか?
もう、現状考えているロードプライシングでは役にたたない事を理解していただきたい。
○渋滞対応策として以下4点をあげておく
①交差点改良、道路拡幅
八幡宮前交差点、長谷観音前交差点、下馬交差点、小袋谷踏切。
3ヶ所の交差点とも小規模の改良をまずやるべきである。
→下馬の交差点は停止線を前に出して引くのみで良い
現状1回の青信号で10~12台通過できるが、1回に月2台の容量が増える。
1回の信号サイクル2分、1回2台増、1時間で60台、10時間で600台容量が増える。
→長谷の交差点も同様、大仏→海に向かう方向の停止線を前に出す→左折車線を設ける。直進車が3台までなら左折車が通行可能になる。
→八幡宮前、北鎌倉からの右折の車両の誘導線を引く。右折車が3台までなら直進車が後ろを通行できる。
北鎌倉→金沢街道の車線がずれているのと、歩行者の導線が確保できていないので拡幅をするべきである。
②AI、ICTの活用
事例として、杭州市・ピッツバーグなどがある。
③他の交通需要マネッジメント
・TDMの心理的方略の一手法「トラベルフィードバックプログラム」だけでも効果がある事は、札幌や金沢で実証ずみだと思いますが?
・現状の鎌倉の観光は寺社だけで165ヶ所もありかつバス網の整備が確立されていて交通手段も確保できるのに、観光の分散化をなぜきちんとやろうとしないのか?
④交通規制(GW、SW、紫陽花期、その他連休)
激しい渋滞は年間多く見ても20日程度しかない。ナンバーの奇数偶数で規制をやれば良い。
出入り口の大げさな検問所などは必要なく、大々的に広報するだけで上記心理的な思考が働き、ある程度の数は車では来なくなると考える。
神奈川県警は繁忙期にシートベルトの検問をやられているが、そんな事に人員をさくのでしたら、交通規制をかけて抜き打ちで取締りをやれば良いのではないでしょうか?
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鎌倉市政の課題は山積みです
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