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2019年10月 7日 (月)

◆令和元年鎌倉市議会9月定例会最終日 決算不認定の討論(10月4日)

 ◆只今議題となりました議案第29号平成30年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
は不認定、その他の議案第30号から35号は認定の立場で討論に参加いたします。

 

まず、平成30年度の大きな話題として平成30年6月15日に総理大臣官邸にて、SDGs未来都市選定賞の授与式が行われ、松尾市長が出席して受領し、鎌倉市はSDGs未来都市となりました。
SDGs未来都市としてどうなのか?以下申し上げる平成30年度に起こった中身について、是非皆さまで今一度考えて頂きたいと思います。
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「鎌倉市役所は危機的状況である」これは私が何度も申し上げておりますが、申し上げても「何も感じていない様子」の松尾市長の鈍感力は天下一品、鎌倉遺産として登録して差し上げたい気持ちで一杯であります。

 

松尾市政は一言で申し上げると「問題・課題・不祥事を取り扱う、顧客を騙す悪徳総合商社」であります。お金がないないと言いながら、顧客のサービスを削っているのに、社員の給与は上げ続け、サービス改善を望む顧客の声には耳を傾けず、不祥事や問題が発生してもろくに謝らず、嘘、騙しは日常茶飯事、この事を社長は自分は悪いとも思っておらず、謝る事もせず、社員に責任をなすりつけているだけであります。
また、株主総会を開いても、文句を言う株主は少数で容認してしまう。
そして、社長はメディアに取り上げられるような事には一生懸命で、表面上は良く見えるので、実態を知らない顧客を騙すのは「ちょろいもんだ」と言わんばかりである。

 

平成30年度はそんな「悪徳総合商社」の象徴的な一年でありましたが、ここで何があったか?振り返って、不認定の理由を示して行きたいと思います。
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平成30年度は不祥事に始まり、嘘、騙しに終始し、不祥事に終わった一年でありました。
以下、20件程取り上げさせて頂きます。

 

①平成29年度末の3月30日に、今定例会で議題にもなった、市政eモニターの400名以上の個人情報の流失事件がありました。
②4月4日には、市議会全員協議会が開催されて「市役所本庁舎の整備について」の報告がありました。
③4月17日には、鎌倉市職員が盗撮の疑いで現行犯逮捕されました。
④4月28日には、長谷子ども会館が代替え施設もないまま閉館しました。
⑤5月1日号の広報で「本庁舎は、災害に強い街をめざして、深沢整備事業用地に移転します」と強烈なフェイクニュースを流し、これがきっかけとなり住民投票の運動が起こりました。
本当は最新のデータでは津波が本庁舎には浸水しない事、深沢整備事業用地は柏尾川の最大降雨想定632mmの時に浸水する事、深沢整備事業用地は液状化の判定が出ている事、基礎地盤まで30m程度杭打ちんしないと本庁舎の建設が出来ない事、などすべて隠して市民を騙して、まだ決まってもいない事を、いかにも決定したかのように広報に掲載した事は、到底容認できるものでは無く、鎌倉市政の歴史上、最大級の汚点となり、市民から信用失墜した事はもう取り返しの付かない事であります。

 

⑥5月29日には、岩瀬隧道内において土砂の崩落(ほうらく)が発生しました。

 

平成30年6月15日には先ほど申し上げたSDGs未来都市に選定されました。

 

⑦鎌倉市の夏のボーナスは一般職の平均支給額で79万7644円で、湘南地域で最高額となった。因みに最低は大磯町の65万7636円で、14万8円も安いです。
湘南地域で最高額、そう自慢できる程の仕事をしたのでしょうか?はなはだ疑問です。

 

⑧8月5日には、由比ヶ浜にシロナガスクジラのあかちゃんが漂着して大変話題になりました。
⑨8月29日には、住民投票の会の集会時の質問に対して、松尾市長の答弁が全くの嘘である事が発覚しました👉質問は、柏尾川の浸水想定が、何故新しい情報があるのに古い情報をのせたのか、と言うものでしたが👉市長の回答は、神奈川県に問い合わせたら広報に載せると言う形でしたら情報は出せませんと言われた、と答えたものでした。これが全くの嘘であり、10月1日号の広報かまくらにお詫びを掲載すると言う前代未聞の事態となりました。
⑩9/1~10/1は住民投票条例の署名集めが行われ、8270名の署名が集まりました。

 

⑪10/1の記者発表でかまくらプラごみゼロ宣言が宣言されました。
しかし、私が提案して実施する事になった、ペットボトルの販売禁止とマイカップ自販機の導入を、さも自分達が考えて実施したかのように宣伝しているだけで、その後何をやったのでしょうか?全く見えて来ません。

 

⑫11月には臨時議会が開かれ、住民投票条例が審議され、委員会では可決したものの本会議では10対15で否決となりました。

 

判断材料が不足、情報が未成熟、説明が不充分、まだ基本構想もできていない段階だからというのが主な反対理由でした。

 

・12月議会では、3つあります
⑬千田副市長が選任され1月から就任されました。
⑭「つながる鎌倉条例」が制定されましたが、これもその後どうなったのでしょうか?来年のオリンピックでは、市民活動をされている方々の協力が必要なはずですが、全く見えて来ません。
⑮「おなり子どもの家設計修正業務の予算」を削除する修正議案」が可決しました。
これはもう申し上げるまでもありませんが、その後ひっくり返り、結局頓挫。先日の本会議で繰越す事が認められましたが、亀の足取りですすんでおり、まるで建物が朽ち果てるのを待っているかのような状況です。しかし議会もそれを容認している状況であります。

 

⑯耐震性能の強度不足で平成30年12月28日から鎌倉生涯学習センターは全館休館となりました。
これもある程度わかっていたから現課は予算要望をしていたのに、市長が蓋をして誤魔化そうとしたのでこういう事態になった、というのが実態であります。

 

⑰1月3日には消防団員が女性の顔面を複数回殴り陸橋の階段から突き落とす
と言う事件が発生しました。

 

・平成31年3月22日には2つの発表がありました
⑱女性職員に対し、性的な内容のLINE(ライン)を複数回送るセクハラ行為をしたとして、行政経営部の40代の男性担当係長を停職1カ月の懲戒処分にした。
⑲男性職員からセクハラ行為を受けたと虚偽の申告をしたとして、市民生活部の30代の女性事務職員を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にした。

 

20、そして最後にごみ問題でありますが、前後の経過も合わせて思い出してみましょう。
「新焼却施設・2市1町(逗子・葉山)の広域化協議」について、松尾市長が選挙で利用した事は明白であります。その後、嘘、騙しを繰り返した事が、議会の場で明らかになったのがまさに平成30年度でありました。

 

まず、皆さまもうお忘れかもしれませんが、
平成29年12月22日の議会で松尾市長の問責決議が21対4で可決していますが、これは選挙前に山崎の住民に自区外処理、広域連携を軽々しく口にして、施設建設見直しをほのめかした事によるものでした。

 

平成30年2月19日本会議答弁では
「山崎下水道終末処理場未活用地での建設を基本と考えておりますが、現在可燃ごみの広域連携の可能性についての協議を進めてており、平成29年度末までに本市の方向性について一定の結論を出すよう考えています」と答弁していますが、
平成30年3月13日予算委員会答弁では
「現時点では年度末までにまとめる事は中々難しいと言う見通しで、少し時間はかけさして頂きたいと考えているところです」と覆す答弁をしています。

 

平成30年度はごみ問題は全く前に進まず「新焼却施設・2市1町(逗子・葉山)の広域化協議」がどうなって行くのか全くわからないまま1年が経過していった。近隣住民の皆様のご理解は得られないので、新焼却施設建設は無理なので、方向を転換して新たな道に早く進むべきと何度も申し上げて来ましたが、聞く耳持たず、平成30年度は無駄な時間と労力、経費を使っただけであった。
結局、予算議会が終わった後の平成31年3月26日の全員協議会で、新たなごみ焼却施設を建設しないとの判断だけが発表され、「2市1町(逗子・葉山)の広域化協議」は令和元年中には答えを出すと言っていたが、先日の委員会では「実施計画の素案を示すように努力する」と言う状況に変わっており、暗雲が立ち込め先行き不透明な状況に陥っている。

 

市長の判断が二転三転してごみ問題は正に迷走状態であり、出口が見えない長いトンネルに10年間入ったまま。令和元年中に答えが出せない場合には、市長の政治的責任は極め大きいと考えます。

 

その他にも「ごみ有料化と戸別収集はセットでやる」と説明していたのに議会に条例を出して提案する事もせず、やらずに市民を騙した、また、「有料化の収入は新焼却施設建設に使う」と説明していたのに、焼却炉断念発表後は、ごみ処理施設の建設だったら何に使っても良いと、能條環境部長はさも当たり前かのように平然と答弁しているが、これも完全な騙しであり、「オレオレ詐欺」ならぬ「やるやる詐欺」であり、とても容認できるものではない。
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いかがでしょうか?これらのように平成30年度で起こった事だけを見ても、鎌倉市役所全体のパフォーマンスレベルが非常に低下しており、危機的状況である事がわかります。しかし、理事者には「反省」や「謝罪」と言う言葉は無く、それを改善できる能力も有していないどころか、理解すらしていない状況であり、頭を抱える事態である。

 

決められない市長、決めた事をひっくり替えしてしまう市長のお陰で、あらゆる事業がとん挫して、長期化して、無駄な税金を多額に費やしている。また、職員のパフォーマンスレベルの低下により、何でもコンサル、何でも参与に税金を投入して事業を進めているが、その事によって、しわ寄せがあらゆる所にもたらされている。

 

一例を申し上げると、
腰越中学校吹奏楽部が9月21日、横須賀市で行われた「第25回東関東吹奏楽コンクール」B部門で金賞を獲得し、10月12日(土)に石川県金沢市で開かれる「第19回東日本学校吹奏楽大会」への出場を決めたそうです。30人以内編成(B部門)では最高位の大会となります。
以前は全国大会出場の祝金は20万円出ていたそうですが、今年度から10万円の半額に減額されたそうです。

 

市民生活の予算はこうして削られているのです。
何でこんな事態になったのでしょうか?
正に30年度必要のない事に税金を投入して、無駄遣いをしたからではないでしょうか?
市長始め職員の皆様は4年連続で報酬・給与が上がっていますが、それに見あったお仕事されたのでしょうか?はなはだ疑問であります。

 

保護者の方から、
白アリに食われた建物の無駄な修繕に、億のお金を使うなら、その一部をスポーツや文化的な育成に使えないものでしょうか?
と言われました。全くその通りだと思います。

 

こんな状況では本庁舎移転、深沢地域整備事業、ごみ処理広域化など本市が抱える大きな課題がクリアーできるとは到底思えませんし、今後はますます、市民生活のあらゆる場面にしわ寄せが来る事は目に見えています。

 

先日、市民の方から、
外から見ると鎌倉はとても文化的歴史的で魅力のある街ですが、実態は市のサービスが最低の住みにくい街です。
と言われました。
同様のご意見は大変多くの方から常に言われますが、全くおっしゃる通りだと思います。

 

こんな状況でも良いと議会で言ってしまったら、誰が市民の意見を行政側に言うのでしょうか?
この事態を我々議会は認識して「NOと言える議会になるべきであります」

 

以上で討論を終わります。

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長嶋竜弘HP

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