◆鎌倉市議会3月12日本会議 「給与条例改正長嶋反対討論」 鎌倉市議会は給与を上げた👀‼️
⭕️只今議題となりました
・議案第87号鎌倉市職職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
・議案第86号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定につて
・議案第84号 鎌倉市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
反対の立場で討論に参加いたします。
今回で6年連続の増額になります。私は反対してきましたが、今回は特に絶対に上げてはいけない状況ですので断固反対するものである。
新型コロナウイルスによる世界的有事の中、市長、議員、公務員の給与、期末手当を上げている場合でしょうか?冷静になって考えれば誰でもわかる事である。
そもそも、この状況下において市長が議案の取り下げをして来ない時点で異常だと考える。
現状は平成24年に行った暫定削減の時のように削減するべき状況ではないかと考える。この平成24年の時は、8月から2年間、年間約9億1千万円の削減効果を見込んで、職員の年間給与を平均で7,8%削減をしております。
この時の削減の理由は何だったでしょか?
リーマンショック以前の歳入規模には遠く及ばず、東日本大震災を踏まえた安心安全のまちづくり対策を実施していく中で、厳しい財政運営を強いられる事になるので、との事であった。
この時の松尾市長のご判断は正しかったと思いますが、かつての行革市長は何処へ行ってしまったのでしょうか?
6年で総額約4億円の増額となっておりますが、新型コロナウイルスの事態を仮に横に置いたとしても、この6年間で我が国及び鎌倉市の経済状況はどうであったか?日本国民・鎌倉市民の暮らし向きはどうであったか?鎌倉市役所の仕事ぶりはどうであったか?振り返ってみると、増額して良いと言える実態ではなかった事は誰が見ても明白であります。
1997年の消費税増税からデフレは20年以上続き、GDPは20年ほぼ横ばいの状況であります。我が国の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキングは2000年の2位(3万8,536ドル)から、2018年は26位(3万9,304ドル)に下落しており、日本はもはや世界の中でダントツの低成長国家であり、唯一の衰退途上国とも言われており、給与を上げられるような経済情勢ではないはずである。
職員給与を増額してきたこの6年間で、消費税は平成26年は5%→8%、令和元年は8%→10%へと2度の増税を行っており、これによって我が国のGDPの約6割をしめる個人消費は益々厳しい状況になっており、内閣府が9日公表した2019年10~12月期のGDPは、前期比1,8%減で、年率換算で7,1%減となり5四半期ぶりのマイナスに転じている。
また、商業動態統計 商業販売額の動向を見ると、2019年10月は前年比▲9.1%減(速報)、11月は前年比較▲6.7%減(速報)、12月は前年比▲5.3%減(確報)と厳しい数字となっている。
値上げは人事院勧告を理由としているが、
人事院勧告は大企業中心の部分抽出、特に地域の民間賃金の実態との乖離がある事はデータを見れば明らかであります。
総務省発表の統計資料をもとに、市区町村別の課税対象所得の総額を納税者数で除算した額を平均所得と規定し算出した鎌倉市の平均所得は472万2521円であります。この数字は
全国の地方自治体のランキングでは2010年には12位だったのが17位に下落しています。
また、鎌倉市の世帯年収で見ると
300万円未満 16790世帯 23%
300万円〜500万円 18530世帯 26%
あわせると49%にもなっています。
では鎌倉市職員の平均年収はどうなっていますでしょうか?平均年収は694万5568円で、これは全国市区町村ランキング:46位、神奈川県内ランキング:5位であります。この金額は6年前は661万2072円でありましたので33万3千円も上がっています。
また、神奈川県の企業の平均年収ランキングに置き換えたら鎌倉市職員の平均年収は43位と高いランクに位置付けられています。
約6人に1人は「相対的貧困」と言う我が国の状況の中、市長、議員、公務員の給与・期末手当をあげる事が本当に正しい事でしょうか?胸に手を当てて良く考えてご判断頂きたいと思います。
ここまで数字を追いかけてきましたが、いかかがでしょうか?
地方公務員法第24条の「生計費、並びに、その他の事情を考慮して定められなければならない」を無視し、政府にとって都合のいい一部の企業のデータを切り取った、法的拘束力の無い人事院勧告を理由に給与をあげる事は間違っているとしか言えないと考えます。
また、地方公務員法第24条の「その職務と責任に応ずるものでなければならない」から考えると、
先日も公務後に、ソレイユの丘に行き、その後三崎にマグロを食べに行ったと言う職務専念義務違反がありましたが、不祥事が続発する状況は相変わらず収まってはいない実態があります。
また、北鎌倉隧道、おなり子どもの家、迷走するごみ問題、を始めとしたあらゆる事業が頓挫して進まず、無駄な税金を費やしている実態があります。
更に、市役所職員の対応の悪さのご指摘は頻繁に言われる状況であります。
これらを是正出来てから上げる事を言って頂きたい。
新型コロナウイルスの影響によりGDPが下がる事が予測されている中、9日のニューヨーク株式市場は急落し一時2000ドル超の下落。サーキットブレーカーが発動されるなどして、取引時間中としては過去最大の下げ幅となった。また更に昨日11日は1,464ドル下がっております。
日本の株式市場も令和2年に入ってからは、1月17日が24,041円が最高値でありましたが、3月11日月曜日には19,416円となり大幅下落。本日も午前の取引では千円以上下がっており、終値ではありませんが18496円となっており、2ヶ月弱で実に5500円以上下がっております。
このように世界の金融市場は大混乱に陥っており、9日はブラックマンデーの再来との声もあがっており、世界経済は緊急事態であると言える。
更に、ここへ来てWHOが「パンデミック宣言」をした事もあり、オリンピックの開催も憂慮される中、令和2年は相当厳しい経済状況が予想され、給与・期末手当を上げている場合ではなく、新たに緊急に対策の予算措置を考えなければならない状況である。
今は世界的有事です、世界経済の危機です、それが認識できない事は大変嘆かわし事であります。
リーマンショック並み、いやそれ以上の状況と言われ始めている中で、給与・期末手当をあげることには断固反対いたします。
以上で討論を終わります。
⭕賛成の会派・議員
◯日本共産党鎌倉市議会議員団
吉岡和江,高野洋一,武野裕子
◯公明党鎌倉市議会議員団
大石和久,西岡幸子,納所輝次
◯自由民主党鎌倉市議会議員団
森功一,伊藤倫邦,志田一宏
◯鎌倉のヴィジョンを考える会
中村聡一郎,久坂くにえ
◯神奈川ネットワーク運動・鎌倉
保坂令子安立奈穂
〇鎌倉みらい
山田直人,池田実,前川綾子
◯鎌倉夢プロジェクトの会
髙橋浩司,日向慎吾
◯竹田ゆかり(無所属)
❌反対の議員
くりはらえりこ、長嶋竜弘
▲議案によって賛否が違う議員
▲河村琢磨 議員は鎌倉のヴィジョンを考える会ですが独自の態度
職員給与◯、市長給与❌、議員期末手当❌
▲松中健治
職員給与◯、市長給与❌、議員期末手当❌
▲千 一
職員給与◯、市長給与❌、議員期末手当❌
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☝️討論の中身の根拠データ等詳細記載しています
☝️6年間増額してきた内容
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・新型コロナウイルスまとめ情報 ←クリック
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・鎌倉市議会令和2年2月議会 長嶋一般質問「ロードプライシング」
・鎌倉市議会令和2年2月議会 長嶋一般質問「深沢整備事業と本庁舎移転」
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